施設入所中の高齢者の依頼者について,自己破産により債務の問題を解決した事例
2019.05.22
債務整理
事案概要
- 依頼者は,施設に入所中で年金収入のみの高齢者であったが,過去に自宅を売却した際の預貯金を切り崩しながら生活をしていたところ,医療費や子への経済的援助等による出費が嵩み,銀行カードローンにより約200万円の債務を負うに至った。最終的に年金収入からは返済の目途が立たなくなり,債務の整理を当事務所に依頼した。
解決結果
受任後,速やかに債権者に受任通知を発送し,債務の状況の詳細を調査した。また,年金収入だけでは毎月の生活の費用も十分に賄えない状況であったことから,依頼者の子の協力により介護保険負担限度額の減額措置を受給するなどして生活の目途を立てた。そのうえで,法テラスの援助制度を利用して弁護士費用をまかない,自己破産の申立てを行ったところ,債務全額の免責決定を受けることができ,債務の問題を解決することができた。