地主からの土地明渡請求に対して相当額の立退料を受け取り明渡しまでの猶予期間を得た事案
2020.10.21
訴訟・紛争解決
事案概要
- 依頼者は,父から相続した建物を第三者に貸して賃料収入を得ていた。ところが,突然,地主から建物を依頼者の費用で取り壊して退去するよう求められた。そこで,困って当事務所に交渉を依頼した。
解決結果
依頼者は,建物が古くなってきていることもあり,正当な支払いを受けられるのであれば,退去も考えるとのことであったので,借地権を主張しつつも金銭解決を視野に入れて交渉を進めた。
その後,民事調停の手続を経て,不動産鑑定士の調停委員の助言のもと,依頼者が相当額の立退料を受け取り,地主の費用で建物を取り壊す和解が成立した。
依頼者は,第三者に建物を貸していたことから,地主に明渡しを延期してもらい,担当弁護士も交えて借家人と協議し,借家人とも合意が整い,無事明渡しを終了させた。