駐車場内で駐車区画への進入車と退出車が衝突した事故で，一般的な文献における過失割合以下の割合で裁判上の和解が成立した事例
2021.11.01
訴訟・紛争解決
交通事故
事案概要
- 依頼者が駐車区画から退出して，区画付近で一時停止していたところ，付近の駐車区画への進入を企図して後退してきた車両と衝突した。相手方の保険会社は，依頼者の過失が大きいとして治療費の負担も行わないため，訴訟を提起した。
解決結果
相手方は，過失割合に関する一般的な文献では駐車区画退出車が重い注意義務を負うことなどを根拠として，進入車側の過失がゼロであると主張した。
事故態様について，駐車場管理者から防犯カメラ映像を入手し，依頼者の車両が一時停止しているところに相手車両が衝突していることが明らかとなったことなどから，５：５の過失割合を前提とした和解が成立した。
