亡妻の名義財産について,生前全く交流のなかった妻の異父兄弟を含めた相続人全員との間で遺産分割協議をおこない,最終的に妻の遺産のほぼ全額を相続することができた事例
2021.12.03
遺言・相続
事案概要
- 依頼者は,自宅不動産を妻との共有名義にしていたが,数年前に妻を亡くした。妻には連絡先もわからず全く交流のない複数の異父兄弟がおり,遺産分割の協議にとりかかることもできないまま数年間が経ったが,意を決して相続の手続きを進めるため,当事務所に依頼した。
解決結果
受任後,相続人の調査を行い,異父兄弟を含む相続人全員の所在をつきとめたうえで,相続人全員に通知を送り,遺産分割協議をおこなった。
協議の中では,亡妻の名義の不動産が実質的に依頼者の収入から購入された夫婦の財産だということを説明し,不動産の名義を依頼者に移転することに協力していただけるようお願いをしたところ,最終的に相続人全員から承諾を得ることができた。そして,名義移転に協力いただくにあたっての若干の承諾料を相続人に支払ったうえで,無事不動産の名義の移転を実現することができた。