遺産分割調停,親族関係調整調停の相手方代理人として活動した事例
2021.12.28
遺言・相続
事案概要
- 依頼者の母親は,預金約2000万円を残して死亡した。相続人は,依頼者及びその父親,妹であったところ,依頼者は,妹と話し合いの上,母親の遺産については,全額父親に相続させることとし,母親の遺産を,全額父親の口座に振り込む手続を行った。
しかし,その後,妹から,法定相続分に従った遺産分割を希望する旨の遺産分割調停及び親族関係調整の申立てがなされた。
そこで依頼者は,当事務所に,調停への対応を依頼した。
解決結果
調停の申立てがなされた時点で,依頼者の父親は認知症を患い,その判断能力には疑問もあったことから,まずは父親の成年後見の申立てを行った。その結果,成年後見人が選任され,成年後見人も交えて,調停が行われることとなった。
依頼者は,父親の健康状態にも配慮の上,早期解決を希望し,最終的には,遺産から葬儀費用等を控除した金額を,法定相続分に従って分割するという内容で調停が成立した。
また,妹から父親への今後の連絡方法などを詳細に定めた,親族関係調整調停が成立した。