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解決事例

自身の一戸建て住宅の土地上にある設置物が隣の家の敷地に越境しているとして,隣の家の売却仲介をしていた不動産会社から連絡を受けたが,弁護士による任意交渉で1週間程度で合意解決した事例

訴訟・紛争解決

事案概要

    依頼者の住んでいる家の設置物が隣の家の敷地にはみ出しているため,隣の家の売却ができないとして不動産会社から合意書の締結を迫られたが,一方的に話が進むのが怖くなったため,当事務所に交渉を依頼。
    提示された合意書案は,①越境物の所有を認める。②越境物の管理を依頼者の自費で行い,問題が生じた場合には速やかに依頼者の責任で解決する。③建て替え,改築時に自費で越境物を撤去し,越境部分の隣地の所有権を主張しない。④不動産を第三者に承継させる場合には,本合意も承継させる。という内容であった。
解決結果

不動産会社の提案してきた合意書案は,基本的には将来的に越境部分をなんとかするよう求めるものであったが,当事務所で不動産会社と交渉し,依頼者にとって理解しやすい文章に変更の上,②について損害賠償の範囲を民法その他法令で定める範囲に限定し,③の撤去義務について物理的に困難である場合は例外とする,と変更して依頼者の義務の範囲を限定したほか,越境していることによる損害賠償請求を受けないよう新たに条項を追加した修正案により,合意を結ぶことに成功し,1週間程度で解決した。

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