遠方の親の成年後見申立を行った事案
2018.05.22
成年後見・財産管理
事案概要
- 依頼者は精神疾患で長期入院中の親と離れて暮らしていたが,福祉関係者から,親族として親の成年後見申立てを行って欲しいという連絡を受けた。入院前の住居の退去手続等が必要だったようである。依頼者は手続の進め方などに不安があり当事務所に申立てを依頼した。
解決結果
遠方に住む親の住所地を管轄する裁判所に郵送で申立てを行った。遠方であったことから,依頼者と裁判所との面談については裁判所に出向くことなく電話で行うことの了解が得られた。数万円の費用を要する鑑定の手続は行わないことが認められた。依頼者は遠方であったため後見人になることができず,親にはまとまった資産がないため弁護士等の専門職の後見人候補者も見つけることができない状況であったため,後見人候補者を不在として申し立てたが,裁判所の方から福祉関係者の後見人を選任してもらうことができた。