死亡退職した会社役員の遺族から会社に対する金銭請求について,任意の協議により解決した事例
2018.09.12
紛争解決
事案概要
- 依頼会社が役員の一人に対して事業保険を掛けており,当該役員が病気により死亡したことに伴って会社に死亡保険金が支払われたところ,当該役員の遺族が弁護士を立てたうえで会社に対して死亡保険金を全額引き渡すよう請求してきたことから,対応を当事務所に依頼した。
解決結果
受任後,速やかに相手方代理人弁護士との協議を開始した。協議の中では,裁判例等に照らして会社が保険金を引き渡すべき義務を負っていないことを主張しつつ,役員の功労を考慮して一定の死亡退職金を遺族に支給する提案をし,最終的に当初の請求額の3割程度の金額の退職金を支払うことで任意の和解が成立し,早期に紛争を終結させることができた。