ローンの残っている自動車を維持しつつ,任意整理により多重債務の問題を解決した事例
2020.02.27
債務整理
事案概要
- 依頼者は夫と婚姻後に妊娠したが,妊娠中に夫が難病となって数ヶ月入院し,貯金を切り崩す生活となり,貯金が底をついてからは借入れで生活費を補填するようになった。
夫は退院後,個人事業として貨物運送業を始めたが,体調の関係もあった思うように収入が上がらず,依頼者自身も出産後子どもを保育園に預けてパートに出るようになったものの,最終的には債務の返済を継続することが困難となったため,当事務所に解決を依頼した。
解決結果
夫が個人事業のために使用している自動車が依頼者名義のローンを組んで購入したものであり,自動車を維持するために任意整理の方針とした。
受任後,自動車ローン以外の債権者に通知を発送し,任意整理の和解交渉をした結果,受任からおよそ3か月後に,夫婦の収入の中から支払可能な内容で債務の分割弁済の和解を成立させることができ,自動車を維持しつつ債務の問題を解決することができた。