相続放棄の申述が受理された事例
2020.04.01
遺言・相続
事案概要
- 死亡するまで存在すら知らなかった弟が残した借金の請求が銀行から届いたため,相続放棄をしたいという依頼があった。
被相続人が死亡したのが,依頼を受ける約10か月前であり,その2か月後には,被相続人の妻を名乗る女性から,被相続人には借金があるため,相続を放棄してほしいという手紙が来ていたという事情があった。
解決結果
依頼者は被相続人の死亡後まで被相続人の存在すら知らなかったこと,被相続人の妻からの手紙には,被相続人の財産関係を証明する書類が添付されていなかったこと等を指摘し,熟慮期間の起算点が,銀行から請求がきた日であることを説明する文書を添付して申述書を提出したところ,相続放棄の申述が受理された。